整体的対処方

まずは、疲労、老化して硬くなった肩関節周囲の筋肉群を緩めることが重要です。特に、大胸筋、僧帽筋三角筋、広背筋は腕を上下させるのに関連した箇所なので指、手による押圧で入念に弛緩させます。そして、動きを失った肩甲骨の可動域を広げてやります。両手で肩甲骨を掴んで(片方の手は肩甲骨の内縁に差し込んで)序々に動かしていきます。この際、痛みを伴いますが効果的です。

そしてもう一つ、五十肩の人で多くみられる例が、胸の真中にある胸骨と鎖骨の関節、これを胸鎖関節といいます。それと肩関節と鎖骨の関節、肩鎖関節に少しのずれがある場合です。この僅かなずれを上手に矯正することによって痛みは軽減していくでしょう。ただし、肩こりほど簡単にはいかず、数回から十数回程度の施術を要するのが常のようです。